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163話

サラ

トムの舌が私の口の中に滑り込んだ。私は彼の中に溶け込むように身を委ね、キスが深まるにつれて両手で彼の肩をつかんだ。

「君の夫でいるのも悪くないな」彼は私の唇に触れながら囁いた。「たとえ演技だとしてもね」

「そう?」私は彼の下唇を軽く噛んだ。「どんなところが気に入ったの?」

彼の答えは別のキスだった。今度はより強く、より求めるように。彼の手が私のローブの紐をほどき、開いて暖かい空気に肌をさらした。彼の指が私の素肌の腹部に模様を描くように触れ、さらに上へと這い上がると、私は思わず声を漏らした。

「君の反応が好きだ」彼の声は欲望で荒くなっていた。「一つ一つの触れ合いに反応する様子がね...