禁断の欲望

94話

三人称

マトロックは透明な血清の小瓶を手に取り、片手で蓋を開けた。そして、色とりどりの粉末パレットの上に、一滴ずつ慎重に垂らした。乾燥した毒が秘密の溶液と反応し、泡立ち始めた。

目の前のヒルを破壊するには、それぞれの毒のほんの少量だけが必要だった。

彼は箱の中の小さな絵筆を取り、まず金色の細菌に浸した。ハンターに歩み寄り、彼の目の横の開いた傷口に一滴だけ置いた。ハンターの苦悶の叫び声が無菌室内に響き渡った。男たちの目の前で、その細菌のわずかな点がハンターの肉を食い始めた。

ハンターの左目の横にある小さな腫れた切り傷が黒ずみ始めた。それは膿み、血を流し始め、七分以内にハンターの左目全体と...