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29話

「プレゼント?」好奇心に駆られて、私の顔に笑みが浮かんだ。「本当に何もくれなくてもよかったのに、ティモシー」

彼はくすりと笑った。「しなくてもいいのはわかってるけど、したいんだ。イヴィ、君は優秀な弁護士というだけじゃなく、良い人だ。僕の件に尽くしてくれたことに、本当に感謝してるんだ」

彼はポケットに手を入れ、小さなベルベットの箱を取り出した。彼がそれを私に手渡すと、私の心臓がときめいた。私は優しく蓋を開けると、繊細なネックレスが現れた。細いシルバーのチェーンに「Say the right things」と書かれた、小さくて精巧にデザインされたペンダントがついていた。それは見事で、私の心は感...