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20話

ティモシーは私を一人で山から下ろすことを気にしていないようだった。彼は私を腕に抱え続けることに決めていて、それだけで私は警戒心を抱いた。彼の心臓の鼓動が私の指の下で感じられ、その速さは危険なほど速かった。

下山途中、私たちは驚くほど良好な状態で木の根元に落ちていた私の携帯電話を発見した。

1時間後、私たちは疲労困憊の状態でホテルに到着した。

画面に表示された新しいメッセージを確認するだけの電池残量はあった。番号に名前がなかったので、好奇心から開いてみた。

「ココ、お前がどこにいるか分かったぞ」と書かれていた。

電話が私の手からすべり落ち、私はマットレスに倒れ込んだ。その言葉が目の前で...