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55話

アレクサンドル…あのクソ野郎!信じられない、あんな風に私を利用するなんて、ただルカのために何かを証明して、彼の召使いを黙らせるためだけに。「怒っている」なんて生易しいものじゃない—私は完全に激怒している、頭に血が上っている。

これからは、アレクサンドルは禁止だ。もう彼の魅力に惑わされたりしない。正直、それが一番いいんだろうとは思う—私たちがやってきたことは完全に間違っていたのだから。

もし母が私と彼女の新しい義理の兄が火遊びをしていたことを知ったら何て思うだろう?ショックを受けるに決まっている。アレクサンドルと私は今や実質的に家族なのに、こっそり隠れてセックスするなんて、かなり狂っている。...