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43話

一体全体どうなっているの?自分の目を疑うわ。

影のトンネルから出てくるのが誰か、あるいは何かは予想もしていたけど、まさかこんなものが出てくるなんて思いもしなかった。

小さくて、か弱そうな、六歳か七歳くらいの少年が、荒削りの洞窟の中央に浮かぶ炎の玉が放つ淡い金色の灯りの中に姿を現した。彼はミルチェアと私から数歩離れたところで立ち止まり、恐怖に目を見開いている。彼はひどく痩せていて、小さな腕は棒きれのようで、肌は骨のように白く死人のように青白く、でこぼこした膝は明らかな恐怖で震えていた。彼は襤褸切れだけを身につけ、まるで私たちが幽霊でもあるかのように、ミルチェアと私を凝視していた。

「あなた...