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149話

私たちは何時間も宴を楽しみ、ワインと会話が自由に流れる中、ついに最初のダンスと血月の儀式の時間がやってきた。客たちは宴の間から大舞踏室へと移動していく。アレクサンドルと私は手を繋いで歩き、一歩ごとに高まる期待を感じていた。

舞踏室は息をのむほど美しかった。天井は私たちの頭上高くそびえ、精巧な模様と星座で飾られた広大なドームとなっている。ろうそくの光が揺らめき、すべてに暖かい金色の輝きを投げかけていた。空気は緊張と興奮で満ち、私の心臓を高鳴らせる明らかなエネルギーを感じた。

部屋の中央に着くと、全員が上を見上げ、部屋に静寂が広がった。突然、一種の衝撃波が走り、城の基盤そのものを揺るがすような...