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148話

大きな扉が開き、私たちが変貌した広間に足を踏み入れると、母が優しく私の手を握る。息をのむほどの光景を目の当たりにして、私の息は喉につまった。エンドレスナイト城の大広間が夢の大聖堂へと姿を変えていた。あらゆる場所からろうそくの炎がゆらめき、壁や天井に踊る温かな黄金色の光を投げかけている。あらゆる色合いの花々が空間を彩り、その香りが古木とろうそくの蝋の香りと混ざり合っていた。

空気は結婚行進曲の音色で満ちていた。教会のオルガンで奏でられる心を打つ美しいメロディが広間に響き渡り、神聖さと期待感で空間を満たしていた。母が隣にいる安心感を感じながら、私が通路の最初の一歩を踏み出すと、胸の中で心臓が高鳴...