Read with BonusRead with Bonus

119話

広々とした部屋に入る。この広大な城の中でも私がこれまで足を踏み入れたことのない無数の部屋の一つ——評議会の間だ。一歩中に踏み入れた瞬間、その空間の壮麗さに圧倒される。中央には大きな円卓が鎮座し、その濃い木の表面には星図や宇宙の地図、銀河や星座が緻密な精度で刻み込まれている。

円卓の周りには六脚の背の高い椅子が立ち、その高い佇まいが部屋の威厳ある雰囲気を一層引き立てている。椅子には豪華な装飾が施され、それぞれがここに集う評議会の豊かな歴史と重要性を反映したデザインとなっている。部屋は歴史の重みを感じさせ、数え切れないほどの会議や、諸王国の運命を形作ってきた決断の亡霊で空気が満ちているようだ。

...