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101話

火山の迷宮の奥へと進むにつれ、息苦しい熱気が強まり、一息ごとに空気が濃くなる。溶岩と灰の硫黄臭が鼻孔を満たし、肌は汗で刺すように熱い。パイラが先導し、彼女の炎が暗い通路を照らし、その揺らめく光が鋭い岩壁に踊る。

「こっちよ」彼女の声が石に響き、私たちを狭いトンネルから巨大な洞窟へと導く。その広大な空間が目の前に広がり、壁は深い炎の輝きで照らされている。その中心には泡立つ溶岩の湖があり、その表面は熱の波を空中に送り出す炎の大釜のようだ。私は強烈な光に目を細め、涙が浮かぶ。

湖の中央には、溶岩の海から黒い火山岩の小島が突き出ており、その表面には燃え盛る火葬台のようなものがある。炎は台の上に横た...