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57話

ザイオンの視点

スイートルームに着いた後、私たちはオデットを彼女のベッドに寝かしつけ、自分たちの部屋へ向かった。ドアを閉めると、彼女は窓のほうへ歩いていった。私は彼女に近づき、腰に腕を回してシャワーを始めようか尋ねた。だが彼女の反応は予想外だった。彼女が私の鎖骨に噛みついたとき、自分が制御を失うことになるとわかった。彼女は下唇を噛みながら、まつげの間から見上げるあの笑顔で、自分が何をしているのか完全にわかっていた。

最初は、もし私が制御を失って荒々しくなりすぎたり支配的になりすぎたりしたら、彼女が怖がるのではないかと心配していた。しかし彼女は私のより獣的な側面を引き出し、従順な役割を演じ...