孤児の女王

38話

レインズ視点

病院に着くと、大きな診察室に案内され、そこには十一人の負傷した戦士たちがベッドに横たわっていた。私が部屋に入ると、医師が近づいてきて、お辞儀をし、笑顔で挨拶をした。

「どの患者から治療すべきでしょうか、先生？」と私が尋ねると、医師は最も重傷を負った戦士たちを指し示した。私は母に向き直り、手伝ってくれる治療師がいるか尋ねた。母は頷くと、すべてが終わるまで待機するよう指示されていた魔女たちの居場所を探しに出かけた。数分後、母は二十歳ほどの若い女性を連れて戻ってきた。彼女は長い茶色の髪と茶色の瞳、キャラメル色の肌をしていた。母は彼女をニーナ様と紹介した。

「お会いできて光栄です、...