孤児の女王

13話

悪夢から目を覚ます。詳細はおぼろげにしか覚えていない。ならず者、魔女、吸血鬼、そして多分ダークエルフだろうと思われる者たちがオデットと私を襲っていた。ベッドで起き上がる。一瞬パニックになりそうになったが、自分がどこにいるのか、そしてオデットがまだ隣で眠っていることに気づいて落ち着いた。不思議なことに、その夢はとても現実的に感じられた。ベッドサイドテーブルに目をやると、小さな目覚まし時計が見える。朝の7時47分だ。朝食の前にオデットに温かいお風呂を用意しようと決める。バスルームに入ると、カウンターの上に泡風呂のボトルが置いてあるのが見えたので、湯を出し始めた後に少し注いだ。浴槽が半分ほど溜まっ...