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21話

第二十章:その後

アメリー

着替えを終えると、ゆっくりと洞窟の床を掃除し始めた。気を失った時に血の入った器をひっくり返してしまい、ろうそくも倒れていた。一本を残して全てのろうそくを吹き消し、器と短剣を箱に戻した。家に帰ってから洗おう。ろうそくはそのままにしておく。後で取りに来なければ。ろうろうはまだ熱い。全てをバッグに戻し、よろめきながら洞窟から出ようとした。入口に着くと、二人の警備兵が見えた。時間がかかりすぎたようだ。「ここにいるわ。大丈夫」私はつまずいて膝をつく。警備兵の一人が私を抱き上げ、腕を彼の首に回して歩くのを手伝ってくれた。

「言いたくないけど、私を運んだ方が楽かもしれない...