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115話
第十七章 私が憧れていた人
アン・ジウン
誰かが伽倻琴を弾いているのだろうか?目を開けて周りを見回すと、私は暗い森の中にいた。どうやってここに来たのだろう?絹糸がゆっくりと弾かれる音に引き寄せられる感覚がする。私の足は自然と、まだ見ぬ場所へと動き出していた。この森はなんとなく見覚えがある。弦の旋律に合わせて体が前に進むと、母の韓屋が見えてきた。音楽は中庭から聞こえている。家に入ると、不思議なことに、それはまるで母が生きていた頃のようだった。
あっという間に中庭への扉の前に立つと、音楽が止み、聞いたことはないけれど憧れていた声が私の心の奥底を揺さぶった。「ジウン、こちらに来て座りなさい。あな...