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58話

〜カスピアン〜

最近、カスピアンは眠りにつくのが難しかった。オードリーを最後に見てから数日が経ったが、彼女の記憶が毎晩彼を悩ませていた。今夜も例外ではなかった。カスピアンは落ち着かず、疲れていた。彼はベッドサイドの引き出しを探り、睡眠薬のチューブを取り出した。中には何も残っておらず、カスピアンはいらだちのため息をついた。

やっぱりか。

ベッドから起き上がり、カスピアンは浴室へ行き、薬箱に手を伸ばした。この一年あまり薬をあまり使っていなかったため、薬箱は十分に補充されていた。カスピアンは別の睡眠薬を探してチューブを見ていたとき、隅に隙間があることに気づいた。そこに強い鎮痛剤を置いていたこと...