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32話

〜オードリー〜

手錠をかけられ、ベッドの支柱に足を縛られたオードリーは、ほとんど身動きができなかった。彼女はキャスピアンの深い青い瞳を見つめたが、彼の表情からは何も読み取れなかった。オードリーはごくりと息を飲んだ。キャスピアンがフロッガーで太ももをなでると、彼女の体は震えた。

「必要なときはいつでも合言葉を言えばいいんだよ」と彼は低い声で言った。

必要なとき?

「バシッ!」

キャスピアンがフロッガーを太ももに打ちつけると、オードリーの体は火がついたように熱くなった。彼女は悲鳴を上げ、足を閉じようとしたが、それは不可能だった。キャスピアンはさっき打った場所にフロッガーを優しく這わせ、オ...