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第16章
バスタブの縁に立ち、スラックスは跳ね上がった水で濡れ、身体のある部分の反応は人を欺けないものだった。あの夜の断片的な記憶が繰り返し思い出される。
藤原光司は考えてもみなかった。まさか一人の女に「旦那様」と呼ばれただけで、すぐに硬くなるなんて。
口を開いた時、声までかすれていた。
「目が覚めたなら自分で出ていけ」
岩崎奈緒の服は完全に濡れ透け、あらゆる曲線がはっきりと浮かび上がっていた。黒い長髪が頬にぴったりと張り付き、まるで水中から突然現れた妖精のよう。無邪気でありながら、妖艶だった。
体の熱がまた上昇し始める。彼女は藤原光司に向かって艶かしく微笑み、バスタブから出ようともがいた。...