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第20章
車は猛スピードで駆け抜けていた。
結局、あのネックレスは捨てられず、適当に脇に放り投げられた。
榎田神也は目を閉じて休んでいたが、心の中の苛立ちはなかなか消えなかった。
会社に戻ると、彼は専用エレベーターへと直行した。角を曲がったところで、聞き覚えのある声が聞こえ、足を止めて声のする方を見た。
隅の方で、鈴木芽衣が背を向けて立っており、肩が絶えず震えていた。
「もう追い詰めないでください!芸能界が厳しいのも、ファッション業界で私みたいな後ろ盾のない人間が排除されるのもわかってます。でも神也との関係にこれ以上影響させたくないんです」
鈴木芽衣は最後の方で感情が高ぶり、涙を流しながら...