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第41章

坂井晴美は杜仲を大広間へと持ち込んだ。

ロボットはすぐさま動き出し、杜仲をスキャンすると、弾んだ声で言った。

「わぁ、闇市の皆さんが探していた杜仲ですよ!」

坂井晴美は手を叩くと、腕を組んだ。

ロボットはさらに尋ねた。

「Mさま、どちらでこの杜仲を入手されたのですか?」

西山勇人は微笑んで答えた。

「処分予定のゴミ置き場さ」

「……」

西山勇人はロボットを見つめた。ロボットの画面には乱れた星マークが表示され、続いて心電図のような波形が現れた。

何が起きたんだ?

フリーズした?

まったく、M基地に長年いるが、ロボットが画面フリーズするのは初めて見...