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第37章

ホテルの中。

佐倉寧々は単に食事をするために来たのだが、部屋に入るなり木村川に抱きしめられてしまった。

男は彼女の唇を直接奪った。

佐倉寧々の口はもう彼にキスされて腫れそうだった。

彼を軽く押しながら、思わず口を開いた。

「なんでわざわざホテルなの?まるで不倫してるみたい」

「会社の方がよっぽど不倫っぽいだろう。次は事務所でやろうか」

佐倉寧々は目を転がして、自分がますます常軌を逸していると思った。

佐倉寧々はそのまま中に入り、ソファに座った。木村川はキッチンに向かい、何かを準備していた。

佐倉寧々は彼のテーブルの上の書類に目をやり、佐倉桜の名前を見つけた。

一応名門大学...