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第22章

夜の闇が深まり、浴室から水の流れる音が聞こえてくる。

佐倉寧々は湯気で頭がぼんやりとして、身体の自由が利かなくなったような感覚に包まれていた。

木村川のものがまだ彼女の中に入ったまま、ゆっくりと浅く深く出入りを繰り返していた。

彼女は口を開きかけ、桜色に染まった肌を壁に押し当てていたが、木村川に手を握られ、背中にキスをされるうちに、その動きはますます激しくなっていった。

佐倉寧々は少し耐えきれず、切なげに彼を罵った。

「木村川、あなた本当に獣ね」

「姉さん、僕はあなたに仕えているだけだよ。気持ち良くないの?」

佐倉寧々は口を開きかけたが、喉から漏れ出たのは途切れ途切れの声だけで...