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第18章

一行人は原石が保管されている部屋へと向かった。中はなかなか賑わっていて、既に三つの原石が開かれていたが、残念ながらどれも極めて普通の石だった。

落胆して退場する者もいれば、期待に胸を膨らませて入ってくる者もいる。

窓が開かれていない原石は、中に何が入っているか誰にも分からない。もし切り開いた中の色合いが良く、艶があれば、たちまち価値が跳ね上がり、一夜で大金持ちになることもある。

しかし色も艶もなければ、瞬く間に無価値になり、最悪の場合は破産することさえある。

木村川が入ってくると、機械を操作していたスタッフはすぐに彼に気づき、急いで近寄って状況を尋ねた。

高橋様が口を開いた。

「...