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第16章

白田はもともとこの件に全く興味がなく、彼は年を取り、ただベッドで良い眠りにつきたいだけだった。

夜十神望のその言葉を聞き、彼も思わず心が震えた。都城における夜十神家の権力と勢いを考えれば、夜十神家の姓を名乗ることがどれほどの栄誉かわかるだろう。

今、その栄誉を彼はさらりと先輩に与えたのだ。

白田は突然、心の中で夜十神望への好感が少し増した。

それ以外にも、彼は興味を持ち始め、眠気が一気に吹き飛んだ。

彼も、絶大な権力を持つ夜十神様が自分の先輩にどんな名前をつけるのか知りたかった。

夜十神謙介も白田と同様、耳を澄ませて聞いていた。

夜十神望はしばらく考え、頭の中でふと閃いた。

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