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第30章 顔を腫らして太ったふりをする浅野大輝

浅野大輝は完全に呆然としていた。

なんだって?

何を言ってるんだ?

浅野家が手を出したのか?

浅野家がなんで手を出すんだよ、頭おかしいのか!

浅野家にそんな力があるなら、招待状一枚を手に入れるのに何億円も使う必要なんてないだろ。

それこそいくらでも招待状を手に入れられるはずだ。

これは浅野大輝が今しがた得た情報だったから、彼にははっきりしていた。この招待状は浅野家とは何の関係もない。

浅野家全体でもそんな力はないのだ。

しかし、今こそ虚勢を張るべき時だと思い、浅野大輝は顔を引きつらせながら手を振った。

「いやいや、我が太鴻製薬の人脈は強大だからな。招待状一枚なんて簡単なも...