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第51章 培元丸の致命的な成分

百合が説明した。「凛さんは実験をしに来たんです。お見舞いではありません」

実験?

この少女はまだいくつなのだろう。彼女が医学を理解しているのか?医学実験とは何かを知っているのか?

神田凛は周囲の視線を受け流し、「約束した人と一緒に来たけど、構わない?」と言った。

「神田お嬢様、これはピクニックではありませんよ!神田社長の妹さんだからといって、そのように科学を軽視することはできません!」

百合も困った様子だった。神田社長は先ほど、神田お嬢様が誰かと約束していたなんて言っていなかったのだ!

「凛さん、私たちの研究室はセキュリティレベルが高いので、お友達が入るのは難しいかもしれませ...