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第34章 好きな人だけが、そう呼べる!

「拓也お兄ちゃん、私どうすればいいの?」

「由紀子、林田おじさんの書斎で見つけた書類を私に持ってくればいいだけよ。林田家も水原家も将来は君と僕のものになるんだ。僕が困っているのを見たくないよね?」

林田由紀子は少し躊躇した。

林田景の書斎、入る権限がなかった。

「由紀子、僕と結婚したくないの?この問題が解決したら、鳩の卵くらいの大きさのダイヤの指輪を買ってあげるよ。前回みたいに、林田おじさんの書類を持ってきてくれればいいんだ。君ならできるよ」

鳩の卵サイズのダイヤの指輪!

林田由紀子の目が輝いた。

「わかった!必ず持ってくるわ!拓也お兄ちゃん、待っていてね~」

水原拓也は林田...