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第19章 彼女は彼の婚約者

神田のおじいさんは目を輝かせた！

そう、彼の孫娘は医術を心得ていて、しかもかなり腕が良い。

今、彼の処方箋は川島凛が出しているし、毎回薬を飲む前には川島凛が確認している。

彼の大切な孫娘がいるのに、藤原のおじいさんに何か起こるはずがない。

病室のドアが開き、マスクをした数人の医療スタッフが入り口に立っていた。

「首長、藤原のおじいさんが倒れました。今から手術室へ連れていかなければなりません」

この数人は明らかに準備してきたようだった。

顔を完全に隠し、素顔を見られないようにしている。

神田のおじいさんは冷ややかに鼻を鳴らした。「見ものだな、私がここにいるのに、誰が藤原のおじい...