坂田和也社長、奥さんがまた若いイケメンとデートに行きました

第23章 親しい友人が見舞いに来る

坂田和也の名前が出た途端、小林絵里の目に一瞬の翳りが生まれた。

彼女は首を振り、あえて軽い口調で言った。「彼は唖じゃないわ」

「え？」

佐藤桜が驚いて声を上げると、小林絵里は続けた。「そしてすぐに、彼はわたしの夫でもなくなるわ」

立て続けの二つの爆弾発言に、佐藤桜は頭がくらくらした。

たった3ヶ月海外にいただけなのに、帰ってきたら世界が変わってしまったというの？

彼女は手近な椅子を引き寄せ、小林絵里のベッドの傍らに座り、リンゴの皮を剥き始めた。

食べながら尋ねた。「早く話して、どういうことなの？」

誰かが自分の大親友をいじめたというなら、佐藤桜が必ず仕返しをしてやる！

小林...