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第78章

「あっ!試合が始まるよ!」隣の妹が大声で叫んだ。

女性たちはその声に顔を向けた。競技場では既に二つのチームに分かれていて、七沢聡は腕に赤い絹のリボンを巻き、赤チームを代表していた。一方、七沢隆は黄色チームだった。

岡崎愛乃はポロの試合を見るのは初めてで、好奇心いっぱいの気持ちで見つめていた。

突然、アーサーが七沢聡を乗せて観客席の方へ小走りで近づいてきた。岡崎愛乃は前の方に座っていて、少し顔を上げて彼を見た。なぜ突然こちらに来たのだろうと思った。

「お姉さん、聡兄さんは何か勝利の印にと、姉さんから何かを受け取りたいみたいですよ」小さな妹が笑いながら彼女に言った。

えっ?ポロの試合で...