ママを応援！三つの宝物

第34章 本当に運が悪い

安藤美咲は赤い封筒（ギフト）をもらい、1万円が振り込まれた。彼女の目が少し輝いた。高橋社長は今回気前がいい。この食材なら4000円で済むはず。残りの6000円は自分のものになるのかしら？

そう考えながら、彼女はすでにどの市場で買い物するか計画していた。

安藤美咲はまず三人の子供たちを家に送り届け、それから家の近くの市場で買い物することに決めた。

運転席に座ったばかりのとき、スマホが「ディン」と一度鳴った。

安藤美咲はちょうどナビを操作していたところで、LINEに流れてきた一言を見た。

【領収書を忘れずに。経費精算用だから。】

安藤美咲は怒りでスマホを投げ出し、罵りたい気持ちでいっ...