ママを応援！三つの宝物

第15章 彼女を利用する

高橋裕也はこの女の視線に耐えられなかった。まるで彼をゴミを見るような目で見ていた。

「家賃はいくら？」

高橋裕也は説明する気も起きず、早くこの女を追い払いたいだけだった。

今朝は三つの重要な会議があったが、全てキャンセルした。損失は2億にも上る。

そう考えると、彼の眉はさらに深く寄せられた。

中年女性は笑った。「そうそう、それでこそ男ってもんよ」

そう言いながら、彼女は電卓を取り出し、口の中で呟いた。

「一ヶ月5万で、六ヶ月だと30万ね」

「一年分払う」

ある男が冷たい声で言った。

女性の目が急に輝いた。「それはありがたいわ。一年分もらえば、私も何度も来なくて済むしね」

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