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第65章

二人は的の数を数えようとしていたスタッフを呼び止め、的に向かって歩いていった。

最終的に、藤原お爺さんは十八点、川崎司光は二十二点、藤原深は二十五点だった。

佐藤時言はこの結果に少しも驚かなかった。林田ククは眉を少し上げ、自分の立場を貫いた。

「お爺ちゃんは負けても立派よ。ほら、みんな目上の人を敬う気持ちがないんだから。お爺ちゃんに少し譲ってあげればいいのに」

佐藤時言は言った。

「男のプライドは強いものだよ。特に藤原お爺さんのような方なら、わざと勝たせてもらうほうが、負けるより辛いだろうね」

それはその通りだった。

林田ククは乾いた笑いを浮かべた。

「冗談よ、冗談。お爺ちゃ...