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第048章

水原玲は微笑みながら、彼女と一緒に店を出た。

鈴木雲の友人は四十代の男性だったが、ちょうど国外にいたため、鈴木雲が直接彼女を案内することになった。

二人は歩きながら会話を楽しみ、店内をひと通り見て回った頃、鈴木雲が言った。「さっき見た天目の茶器セット、良かったと思うんだけど、どう？」

「うん、あのセットは素敵だと思う」

水原玲は戻って、青みがかった小さな茶壺を手に取った。滑らかで繊細な手触り、照明の下では雨上がりの空のような色合いを放ち、見れば見るほど魅力的だった。

水原玲はすぐに決めた。「これにする」

店員を呼ぼうとした瞬間、横から大きな声が響いた。「これ、私が買うわ」

どこ...