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第017章

使用人は一瞬驚きの色を浮かべ、震える声で言った。「石川社長、坊ちゃんとお嬢ちゃんはお部屋にいらっしゃいます。私たちが付き添うことをお許しにならなかったので、何をなさっているのかは分かりかねます」

子供たちに何も起きていないと分かり、石川秀樹の表情はようやく和らいだ。

階段を上ろうとした時、外から使用人が報告に来た。「石川社長、心奈さんがいらっしゃいました。お通ししてもよろしいでしょうか?」

「会わない!」

「どうして会わないの?」佐藤雅子は彼の言葉を聞いて、すぐに顔色を変えた。「あなたが彼女を連れ出して、一緒に帰らないだけでも十分なのに、今度は彼女が来たのに会わないだなんて?」

「...