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第40章

この誕生日会は、結局台無しになってしまった。

客人たちはまだ帰らなかったものの、星野家に対する熱意は先ほどと比べ物にならないほど冷めていた。

星野美咲に至っては、顔向けできない思いだった。

その頃、佐藤家への道中、朝倉学長は笑みを絶やさず、無理やり佐藤義哉を助手席に座らせていた。

彼と星野星は後部座席に座っていた。

「星ちゃんね、今度はぜひうちの学院に来てくれ。来てくれなきゃ、承知しないからね!」

「当然です」

星野星が首席を目指すと決めた日から、他の学院に行くつもりなど毛頭なかった。

ちょうど、研究所の分院を盛田学院の隣に設置する予定でもあった。もちろん新人育成のためだ。

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