スパークリング・ガール

第25章 泥棒

「もしかして……あなたはドクター星野？」

女性教授はその驚くべき推測を口にした。

星野美咲は優しく言った。「叔母さん、誤解されていますよ。前に姉が……どこからか招待状を手に入れて、発表会に行ったんです。腕時計は……たぶんそこで手に入れたものだと思います」

「招待状？彼女はどこから招待状を手に入れたの？」

「叔母さん、姉は……ただ発表会にどうしても行きたかっただけで、わざと悪いことをしたわけじゃないんです。どうか責めないでください」

星野美咲は「盗んだ」という言葉を一度も使わなかった。

しかし暗示は明らかだった。

招待状は盗んだもの、となると腕時計もおそらく盗品だろう。

女性教...