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第37章 彼女を刑務所に入れたい!

山本清美は慌てて地面から這い上がり、若野唯の側へと駆け寄った。まるで肉親でも亡くしたかのような悲痛な声で叫び始めた。

「大変!大変!!若野さんはダンサーなんです、足に怪我なんてあってはならないんです!篠原さん、あなたもお友達も逃げられませんよ。警察を呼びます、あなたたちを捕まえます。あなたたちは故意に傷害を与えたんです。それも私たちの未来の輝くスターであるダンサーを!あなたたち、家財道具すべて失わせてやります。全員刑務所に入れてやります!」

若野唯の悲鳴を聞いた瞬間、津本織江も恐怖に震えた。彼女はただ二人の手を振り払おうとしただけで、若野唯を障害者にするなんて考えもしなかった。

山本清...