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第18章

夜桜の支配人は藤原健輝に微笑みながら言った。「お客様、夜桜の規則では、女性のお客様へのセクハラは禁止されております」

藤原健輝は強情を張らなかった。夜桜がK市でこれほど長く独占的な地位を保ち続けられたのは、背後のオーナーが誰であれ、自分が手を出せない相手であることは確かだった。しかし、あの二人の女の子が予約した個室は三階にある。

三階の客は夜桜の会員ではない。つまり、バックグラウンドのない一般人だということだ。

藤原健輝は目を細め、篠原心海を指差した。「俺は彼女にセクハラなんかしていない。彼女が俺の服装を見て、自分から一緒に寝ようと誘ってきたんだ。俺が断ったら、逆ギレして俺がセクハラし...