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第38章

しばらく躊躇した後、藤原夜はどうしても安心できず、携帯を取り出して南條隼人にメッセージを送った。

「川崎玲子の様子を見てきてくれ」

メッセージを受け取った南條隼人は少しも驚かなかった。

やはり、藤原様は抑えきれなかったか……

メッセージを送り終えると、藤原夜の心は少し落ち着いたようだった。携帯をしまうと、高橋深と気さくに話し始めた。

気が合い、可愛い黙ちゃんもいることから、高橋深は食事に残ることにした。

シンプルでモダンなダイニングテーブルには、各席に洗練された西洋料理が並んでいた。雪花牛のステーキ、新鮮な刺身の盛り合わせ、フォアグラのソース、フレンチスープ、そして今日空輸された...