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第35章

川崎美香は彼女が色々と考えているのを見て、何か疑われるのではないかと恐れ、口を開いて遮った。

「何の用で私を探してたの?」

少し大きめの声で、川崎玲子の思考の流れを断ち切った。彼女は我に返り、厳しい表情の川崎美香を見つめ、タブレットを差し出した。

「これ、あなたに」

川崎美香は眉をひそめて理解できない様子だった。何だろう?彼女はそれを受け取り、何気なく開いた。そして画面に映る映像を見た瞬間、全身が震えた。

くそっ、青木石め、動画まで撮っていたのか!この野郎!気持ち悪い!変態!

「違う、あれは私じゃない。なんでそれが私だと思うの!あなた、頭がおかしいんじゃない?自分が汚れているから...