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第13章

1時間後、藤原夜が2階から降りてきた。

彼の西洋スーツは少し乱れており、明らかに黙ちゃんの世話をしている間についたものだったが、それでも彼の端正で気高い容姿を損なうことはなかった。

彼は冷たく唇を開いた。

「これからは毎日来て、黙ちゃんの世話をするように」

川崎玲子は知っていた。自閉症の子供が欲しがるものには必ず従わなければならないことを。そして彼女は母親として、これまで母親としての責任を果たしてこなかった以上、今さら逃げ出すわけにはいかない。

彼女は迷うことなく答えた。

「わかりました、協力します」

これだけ？報酬について尋ねもしない？

やはり不純な考えがあるのだろう。

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