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第79章 ナナ、先に会社で夜の世話をしてくれてありがとう

出社後、藤原夜はわざとオフィスから外へ出た。

「藤原社長、おはようございます」

青木絵里は彼を見かけて驚いた。

彼はもう来ていたのだ。

「ああ、桜島秘書、おはよう」

藤原夜は彼女たちの机の横に立ち、黒い瞳をまっすぐに、集中して下を向いて仕事をしている女性に向けていた。

桜島ナナは忙しいふりをしていたが、彼が突然彼女のパソコンを覗き込んだ時、慌てて立ち上がった。「藤原社長、おはようございます」

彼が近づくだけで、強烈なフェロモンが彼女を壁際に追い詰めるような圧迫感があった。

藤原夜は彼女の緊張ぶりを見て、思わず諦めたように言った。「仕事を続けなさい」

彼がオフィスに戻ると、青...