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第7章 迷情

藤原夜がいつの間にか出てきて、桜島ナナはびっくりして、頭の中で考えていたことをすっかり忘れてしまった。

「お風呂に入ってくるわ!」

藤原夜は桜島ナナの去っていく後ろ姿を見て、思わず眉をひそめた。

こんなに驚きやすいなんて、もっと彼女と話をしないといけないな。そうしないと、彼女がこんなに俺を恐れている様子をいつか年上たちに見抜かれてしまうだろう。

その後、藤原夜はテーブルの上のお酒を見て、眉をしかめた。

意外だな、彼女にはお酒を嗜む習慣があるとは。

彼は単に桜島ナナが寝る前に少し飲む習慣があるのだろうと思い、ちょうど喉が渇いていたので、深く考えずにそれを飲み干した。

バスルーム内で、桜島ナナはますます目まいがしてきて、バスルームが暑すぎるせいだと思い、急いで体を洗ってバスルームを出た。

出ると、藤原夜がパジャマ姿でベッドに横たわっているのが見えた。パジャマの襟元は大きく開き、肌が露わになっていた。

桜島ナナはちらりと見ただけで、すぐに藤原夜の隣に横になった。彼女はあまりにも目まいがひどくて、もし藤原夜が嫌がるなら、動かなくていい、藤原夜にソファで寝てもらおう。

体はどんどん熱くなり、桜島ナナは寝返りを打っても眠れなかった。

背後から冷たいものが触れてきて、桜島ナナはまるで救いを見つけたかのようにそれに身を寄せた。

藤原夜も我を忘れていた、あのボトルのお酒をかなり飲んでいたのだ。

大きな手が桜島ナナの体を這い回り、桜島ナナはさっきソファで藤原夜が彼女の太ももを触った場面を思い出し、恥ずかしさが再び襲ってきて、桜島ナナは手で顔を覆った。

すぐに、手は藤原夜によって払いのけられ、唇と歯が交わり、桜島ナナも我を失った。薬の作用の下、二人は情欲の中に落ちていった。

ペニスが狭い通路に押し入り、藤原夜は桜島ナナの眉間のしわを撫で、彼女の唇にキスをした。

桜島ナナも藤原夜の導きに従って、この快楽を楽しんだ。何度か藤原夜の突きに逃げようとしても、いつも引き戻された。

最終的には大人しく藤原夜に身を委ねるしかなく、藤原夜もいじわるく、毎回桜島ナナの一番奥を突いて、彼女を何度も震わせた。

「ナナは本当に良い子だ。もう一回しようか?」

……

翌朝、桜島ナナは家政婦に起こされた。目が覚めると、全身が痛くて、まるで集団に殴られたような感じがした。

階下に降りると、全員がすでに食卓に着いていた。桜島ナナは顔が熱くなり、急いで自分の席に座った。

見上げると、藤原夜のお母さんの安心した表情が見えた。「ナナ、これを食べなさい。体に良いわよ。あなたのおばあさんが今朝特別に煮込んでもらったの」

藤原おばあちゃんも口を開いた。「若い人たちは元気があっていいわね。でも、私たちのナナは大変だったわね」

桜島ナナは顔がさらに熱くなるのを感じた。昨夜のことはすべて覚えていた。実家の防音が良くないことも知っていた。昨夜は必死に我慢していたが、それでも藤原夜の突きによって何度か声を上げてしまった。

そのとき、藤原夜が桜島ナナのために少し料理を取ってくれた。「早く食べろよ」

彼は今朝早くに藤原夜のお母さんに尋ねて、昨夜のあのお酒が年上たちの意図によるものだと知り、桜島ナナに対して申し訳なく思っていた。

席にいる年上たちは、若い夫婦の仲睦まじい様子を見て、とても満足していた。

その後、桜島ナナはずっと黙々と食事を続けていた。藤原夜が口を開くまで。「俺が今戻ってきたので、俺とナナは実家に住み続けるのは適切じゃないと思う。昨夜話し合って、南町のあの家に引っ越そうと思ってる」

田中晴子、つまり藤原夜の母親が真っ先に口を開いた。「南町に引っ越して何するの?実家なら毎日世話をしてもらえるし、朝も会社まで送ってもらえるのに、どうしてそんな遠くに行って苦労するの?」

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