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第67章 あなたが自ら離婚を申し出れば、報酬を支払います

昼時、桜島ナナは舟に電話をかけ、一緒に食事に行けないことを伝えた。

急な残業があるからだった。

しかし彼女が資料を探していると、突然、最上階の階段が開いた。

思わず顔を上げると、佐藤遥が膝が見える白いワンピースを着て歩いてくるのが見えた。

佐藤遥は笑顔で彼女に近づき、「まだお昼ご飯食べてないの?ちょうど私、少し持ってきたから、よかったら一緒にどう?」

「藤原社長は取引先と外で食事中です」

桜島ナナはそう伝えるしかなかった。

佐藤遥は一瞬動きを止めた。だから彼女の電話に出られなかったのか。

彼は、自分を避けているのだろうか?

しかし佐藤遥は...