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第21章 何をしに行く

桜島ナナは眉をひそめていた。彼女はこのプロジェクトが会社にとってどれほど重要か理解していた。それは会社の評判だけでなく、巨額の契約にも関わる問題だった。

会社へ向かう道中、桜島ナナは絶えず考えられる問題点を思案していた。会社に着くとすぐに佐々木さんに電話をかけると、佐々木さんは彼女に最上階へ来るよう直接指示した。

桜島ナナは呆然とした。このプロジェクトの問題は、最上階で対処しなければならないほど深刻になっていたのだろうか?

緊張しながら会社の最上階へ向かうエレベーターに乗り込んだ桜島ナナ。扉がゆっくりと開くと、笑い声とカラフルな紙吹雪が彼女を迎えた。大きな音とともに、巨大な花火が彼女の...