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第7章

佐藤橋はまだその濃密な愛撫から我に返らないうちに、突然髪を掴まれて男性器から引き離された。そして素早く、声を出す隙も与えられずに口枷を再び口に押し込まれた。佐藤橋は怒りで頭に血が上り、激しく抵抗したが、相手はまるで気にする様子もなく佐藤橋の片足を持ち上げ、一気に突き入れた。

「んっ……」

佐藤橋はようやく彼の声を聞いた。

ただの肉体の交わる重い音の中の、抑えきれない一つの吐息に過ぎなかったが、佐藤橋はその声を聞いただけで全身が緩みそうになった。男の声は確かに喉から発せられ、短い一音節でさえも深みがあり磁性を帯びていて、語尾がわずかに震えた。まるで釣り糸に揺れる小さな釣り針のように、水中...