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第21章

渕上純は恥ずかしくて仕方がなかった。以前、出田竜也と一緒にいた時は恥ずかしいと思ったことなど一度もなかったのに、今は人前で彼と並んで立つだけで気分が悪くなるほどだった。

ただただ不快だった。

「気持ち悪い言い方ね。それにあなた、余計なお世話よ!私たちはもう別れたでしょ!今さらあなたに私のことを詮索する資格なんてあるの?」渕上純は冷たい表情を浮かべた。

出田竜也はまだ興奮状態のままだった。「純、お前本当に調子に乗ってるな。俺をあらゆる連絡先でブロックしておいて、すぐに俺の親友と関係を持つなんて、俺に対して申し訳ないと思わないのか!」

このセリフに渕上純は呆れて笑いそうになった。彼女は嘲...