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第50章

塚本悟はイライラした様子で眉をしかめ、素早く数文字を打った。

「おばあちゃんには会ってもいいが、君には会いたくない」

彼の言葉の一つ一つからは彼女への強い嫌悪感が滲み出ていた。柳田佳恋には彼が自分を嫌う理由がわからなかったが、知りたいとも思わなかった。

彼が来てくれさえすれば、おばあちゃんが安心して治療に専念できるのだ。彼女は返信した。

「承知いたしました。では、お時間を指定していただければ、その時間は席を外すようにいたします」

塚本悟は返した。

「明日の午後」

「おばあちゃんは第二病院入院棟三号館1003号室にいます。その時、私たちが離婚準備中だということは、どうかおばあちゃ...