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第21章 二人の子供に脅された

半時間後、村上家の実家。

広々としたリビングには子供二人だけがいた。村上翔太はソファに寄りかかって漫画を読み、白井美咲は彼の膝を枕にして、右側にはお菓子とタブレットが置かれていた。タブレットではアニメが流れ、小さな頭をときどき横に向けては、メイドが差し出す果物を待っていた。

彼女の可愛らしいふくよかな足は気ままに重なり合い、時折動かすその姿は実に愛らしかった。

実家のドアが開き、冷たい風が吹き込んできた。二人の子供たちは何か異変を感じ、同時に顔を上げると、顔を曇らせた村上信也が目に入った。

白井美咲は彼に向かって舌を少し出すと、急いで村上翔太の側に潜り込み、小さな声で「お兄ちゃん……...